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水彩画インフォメーション

風景画の描き方(基礎1-4)

今回で、いよいよ仕上げになります。水を多く用いる描き方に、だいぶ慣れてきましたでしょうか?水を使いこなせることが、美しい水彩画を描くコツです。

--仕上げ--

  草原の道を描くの4回目、いよいよ最終回です。

Wet-in-wetは、だいぶなじんできたのではないでしょうか。

鉛筆で下描き

塗りたいところを綺麗な水でぬらす

絵の具をたらす

という手順でしたね。

水彩画ならではの、すばらしいテクニックだと私は思っています。

今回は、もう一つのテクニック・・・Lift-outが、いっぱいでてきます。

忘れた方は、もう一度→Lift-outをクリックして復習しておきましょう。

■ 道を描く

まずは、Wet-in-wetで、道を塗りますが、

今回は、ちょっと違うテクニックもご紹介します。

さあ、まず綺麗な水で、道の部分を塗りましょう。

 「水彩画の描き方」・風景画の描き方・水を塗る

※! 水を塗るときはやわらかい書道の筆が適してています。

■ 道に絵の具をたらす

道の部分に絵の具をたらします。

川の流れのように、向こう側から手前に向けて筆を動かします。

 

ティッシュでスジをつける

でました!

新テクニック!

「水彩画の描き方」・風景画の描き方・ティッシュで描く

・・・というほどたいしたものではない(^^;

ティッシュを丸めて筆のような太さにします。

それを使って軽く縦に、スーッスーッというようになでます。

道の部分にティッシュでふき取った白い線が描けます。

 

実はこれは、

花の描き方-3でやった、Lift-outの応用なんです。

 

今回は、筆ではなくてティッシュを使っています。

なぜ、ティッシュを使うかというと、幅が広い部分をソフトにやりたいから。

それに、まだ塗ったばかりで乾いていない絵の具なので、

ティッシュでソフトにこするだけで、絵の具に白い線が付くのです。

 

■ 筆で整える

ティッシュで白いスジをつけたところを

筆で薄い色を塗りながら、ちょっとソフトにします。

 「水彩画の描き方」・風景画の描き方・筆で整える

 

 

 雲をリアルにする

第一回目で塗った空をもう少し描きましょう。

固めのナイロン筆(古いものでOK)に綺麗な水をつけて

絵の具をこすりとります。

 「水彩画の描き方」・風景画の描き方・空を描く

ここでもLift-outです。

筆を使って、小さな範囲の絵の具を落としています。

筆で絵の具を洗い落としながら

ティッシュで抑えて

浮いてきた絵の具を取り除きます。

 「水彩画の描き方」・風景画の描き方・ティッシュで絵の具をとる

 木々をリアルにする

ここも、雲と同じように

Lift-outで、明るい部分を描きながら

よりリアルにしていきます。

 「水彩画の描き方」・風景画の描き方・木をリアルにする

左側の木々の上の方は

明るく光っているので、

ここもLift-outして

明るくしましょう。

「水彩画の描き方」・風景画の描き方・木をリフトアウトする

 手前の草を描く

全体を見ながら、足りない部分を補正していきます。

手前の草をもう少し絵が描きましょう。

 「水彩画の描き方」・風景画の描き方・草を描く

風景画の遠近法の基本の一つに

「 手前はしっかり描いて、遠くはボンヤリ描く 」

というものがあります。

覚えておきましょう!

 完成!

「草原の道」 20x14cm

 

こうしてみると、Wet-in-wetLift-out

何回もでてきたのがわかると思います。

みなさんも、ぜひ試してください。