裏技濡れた紙が乾燥する時の縮もうとする力は大変強いので、テープが剥がれてしまいます。 そのため、テープ以外の方法で紙をとめる方法があります。 では、その方法で前回よりも簡単に水張りをやって見ましょう。 とくに300g以上の厚い紙の場合、お勧めです。
■ 必要なもの○ 秘密兵器? ○ ベニヤ板・・・ 普通のホームセンターにあるもので十分。5mmくらいが適当ですが、何ミリでもOKです。 ○ ハケ・・・ やわらかい毛のもの。絵用のものがお勧め。
■ それではやってみましょう!
○絵を描いた後
絵が完成したら、周りをカッターナイフで切って、絵の部分だけ大切に取り出します。 ここまでは前回と同じです。
絵を安全な場所に置いたら、小さなマイナスドライバーを使ってホチキスをはずします。 テープだとどうしてもすべてがうまく剥がせませんが、ホチキスの針は完全にはずせます。 はずす時も板が柔らかいとうまくいきます。
ベニヤ板の選定と、ホチキスの針の打ち方、針のはずし方・・この3箇所がポイントです。 慣れれば、テープよりもずっと早く、確実に紙を固定することができます。
大きな水彩画の場合、梱包用テープとホチキスの両方を使っているアメリカの画家もいます。 僕の経験からは、大全紙(水彩画で一番大きい)のサイズで、一番厚い640gの紙でも、このホチキスの水張りで大丈夫でした。 逆に100g以下の薄い紙の場合、乾く時にホチキスのところがやぶれますので、テープの方がいいと思います。
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