モチーフの選び方
絵は想像でも描けますが、今回は描きたいと思うものを探してきて描くことにします。
絵の材料(題材)のことをモチーフといいます。
これはフランス語でmotifと書きます。
モチーフを選ぶのはとても大切なことです。
作品がよくなるかどうかの半分はここできまります。
とにかく大切なことは、自分が美しいと思うもの、心惹かれるものを見つけることです。
自分の興味を惹かれるものを描かずに、学習するために描こうと思うと、絵がお勉強になってしまって長続きしません。
無理やり興味の無いものを描くことくらい、つまらないことはありませんね。
学校のお勉強はもういいです。水彩画を楽しみましょう。
ぼくは自分の絵の仕事の70%くらい、このモチーフ探しをしているような気がします。
そのために外国にいったり、北海道車中泊の旅をしたりするのです。
■ 身近なモチーフ
そうはいっても、いつもいつもモチーフ探しの旅にでるわけには行きませんよね。
私たちは冒険家ではなくて、水彩画家なのですから。
では、身近なところで心惹かれるものを探してみましょう。
今回の講座のために、庭を一回りしてきました。
今までに何度かモチーフにした花が咲き出していました。
ちょっとかわいそうですが、その花を一輪だけとってきました。
周りにつぼみがいっぱいあるので、一輪だけとっても、またたくさん咲いてくれるでしょう。
(庭に咲いていた花)
このままだと、どうみても作品にはなりません。
ですから、これをそのままリアルに描くのではなくて、
あくまでモチーフとして・・つまり、素材、材料として作品を作ってみるつもりです。
つまりは料理の材料のようなものです。
どんな料理ができあがるのか、楽しみです。
さあ、楽しい水彩画の時間です!