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風景画の描き方(基礎1-3)

前回までで空と草原の下塗りができました。
「水彩画の描き方」・風景画の描き方・ドライヤーで乾かす

 


水平線のところに見える木々を描く

細めの筆でまず、軽く水を付けてから、色をのせて行きます。

 「水彩画の描き方」・風景画の描き方・遠景の木を描く

色はサップグリーンとバーンシェンナの混色です。

前回と同じです。

木は先がとんがっていますね、だから上から下へ点を打つように描きます。

書道で縦線を引く感じ。

それから、もう一度ちょっと絵の具を付け、木の下のほうを塗ってください。

太陽が上にあるので、下の方が影になりますから、これで少し立体感を表します。

全体が濡れているので、ボヤボヤっという感じですが、そこがいいのですよ。

すべてをコントロールしようと思わないこと

■ 2回目の塗り

一度塗ったら、

道路の左側の木々の絵の具が乾かないうちに明るいグリーン(サップグリーン)を上から塗ります。

Wet-in-wet でましたね!

ポン、と色を落とす感じ!

 「水彩画の描き方」・風景画の描き方・木を描く

この明るい色が、自然に先ほど塗ったところににじんでいきます。

木の葉のフワフワ感を表します。

次に道路の右側の木々の2回目塗りはバーントシェンナを塗って赤っぽい色をだしました。

木々が完成

ほら、水平線の木々に見えませんか?

「水彩画の描き方」・風景画の描き方・木を描く

え?
見える・・・よかった。

■ 草原の草を描く

手前には草原の区切りの草のラインがあります。これを描くと遠近感がでます。

 「水彩画の描き方」・風景画の描き方・木を描く

ちょんちょんと塗りましょう。

草のラインができました

一番向こうの木々 手前の草のライン だんだん遠近感がでてきました。 それに実在感というかリアリティがでてきました。

「水彩画の描き方」・風景画の描き方・草を描く

 

道の両側の草も描きました。

■ 電柱を描く

普通、電柱は描きませんよね。

人工的な感じで、実際にあっても省いて描くことが多いと思います。

でも、この電柱は木でできたちょっとレトロな電柱なのです。

これを描くことによって、人間の生活感というか存在感というか・・・

寂しさというか・・

うまく言葉で言い表せないのですが、

そんなものを描きたい!と思って、あえて描きました

「水彩画の描き方」・風景画の描き方・電柱を描く

この辺の決断は、映画のディレクターと同じです。かっこいい!?

例えば、風景画のギャラリーに展示している

「夕日と家並み」という作品も同じ思いで電柱と家を描きました。鉛筆で軽く下描きをしてから、細い筆で描きます。

描いた後で、しっかり乾かしてから ネリ消しで鉛筆の線を消します。

「水彩画の描き方」・風景画の描き方・ネリ消しで消す

道の両側に背の高い草が生えているので

それも描きましょう。

 「水彩画の描き方」・風景画の描き方・草を描く

手前の草は丁寧に描いてください。

近くのものははっきり丁寧に・・・定石です。

水を塗る

せっかく今描いたばかりの背の高い草の上から

水を塗っています・・・なぜ??

 「水彩画の描き方」・風景画の描き方・水を塗る

草のラインが強すぎるて、不自然だと思ったからです。

少しぼやかして、周りの牧草になじませましょう。

筆はちょっと太いものを使っています。

今回はここまで、

だいぶできましたね。

次回は道をちょっと変なものを使って塗ってみます。

何だろ?