水平線のところに見える木々を描く細めの筆でまず、軽く水を付けてから、色をのせて行きます。 色はサップグリーンとバーンシェンナの混色です。 前回と同じです。 木は先がとんがっていますね、だから上から下へ点を打つように描きます。 書道で縦線を引く感じ。 それから、もう一度ちょっと絵の具を付け、木の下のほうを塗ってください。 太陽が上にあるので、下の方が影になりますから、これで少し立体感を表します。 全体が濡れているので、ボヤボヤっという感じですが、そこがいいのですよ。 すべてをコントロールしようと思わないこと |
■ 2回目の塗り一度塗ったら、 道路の左側の木々の絵の具が乾かないうちに明るいグリーン(サップグリーン)を上から塗ります。 Wet-in-wet でましたね! ポン、と色を落とす感じ! この明るい色が、自然に先ほど塗ったところににじんでいきます。 木の葉のフワフワ感を表します。 次に道路の右側の木々の2回目塗りはバーントシェンナを塗って赤っぽい色をだしました。 |
■木々が完成ほら、水平線の木々に見えませんか? え? |
■ 草原の草を描く手前には草原の区切りの草のラインがあります。これを描くと遠近感がでます。 ちょんちょんと塗りましょう。 |
■草のラインができました一番向こうの木々 手前の草のライン だんだん遠近感がでてきました。 それに実在感というかリアリティがでてきました。
道の両側の草も描きました。 |
■ 電柱を描く普通、電柱は描きませんよね。 人工的な感じで、実際にあっても省いて描くことが多いと思います。 でも、この電柱は木でできたちょっとレトロな電柱なのです。 これを描くことによって、人間の生活感というか存在感というか・・・ 寂しさというか・・ うまく言葉で言い表せないのですが、 そんなものを描きたい!と思って、あえて描きました 。 この辺の決断は、映画のディレクターと同じです。かっこいい!? 例えば、風景画のギャラリーに展示している 「夕日と家並み」という作品も同じ思いで電柱と家を描きました。鉛筆で軽く下描きをしてから、細い筆で描きます。 |
描いた後で、しっかり乾かしてから ネリ消しで鉛筆の線を消します。 |
道の両側に背の高い草が生えているので それも描きましょう。 手前の草は丁寧に描いてください。 近くのものははっきり丁寧に・・・定石です。 |
■水を塗るせっかく今描いたばかりの背の高い草の上から 水を塗っています・・・なぜ?? 草のラインが強すぎるて、不自然だと思ったからです。 少しぼやかして、周りの牧草になじませましょう。 筆はちょっと太いものを使っています。 今回はここまで、 だいぶできましたね。 次回は道をちょっと変なものを使って塗ってみます。 何だろ? |
水彩画インフォメーション
風景画の描き方(基礎1-3)
前回までで空と草原の下塗りができました。