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水彩画インフォメーション

水彩画の描き方を基礎からご説明しています。基礎的な水彩画のテクニックの他に、オリジナルな描き方・水彩画のQ&A・・etc。 動画の説明も、どんどん追加中!

地中美術館ー4

 

作品その3「オープン・スカイ」
作・ジェームズ・タレル  (2004年)

青い部屋でぼんやりした頭のまま、僕たちは次に向かった。

その部屋は、天井にぽっかりと四角の穴があいている部屋。

まるで、四角い口の大きなドビンの中にいるような感じ。

上を見上げると、天井いっぱいの額縁に空の絵が描かれている状態。



その空の絵の雲が動いたり、鳥が飛んだりする。

最初、この部屋に入った時、

「単に窓が天井についてるだけじゃないか・・」

と思った。

でも、座ってじっと空を見ていると、なんだかほんわりしてくる。

夜には、壁の光がいろいろと変って、よりダイナミックな空間になるらしい。

この作品空間では、心がほんわりしてきたし、こうして空をじっとながめるのはすばらしいとは思うけれど、那須高原の自宅の窓から眺める空と木々と山の世界の方が、ずっとすばらしい・・と、思った。

何も天井に穴を開けなくたって、窓というものがある。

空を眺めるならば、牧場や山ながめる方が、ずっと広い空が自分を取り囲んでくれる。

本物の自然の中での空との出会いのほうが、何倍もすばらしい。

ジェームズ・タレルは、きっと都会育ちで、田舎で育ったことがないんだろうなあ・・
自分でこんな空間を作らなくても、もっとすばらしい空間がいっぱい田舎にはあるのに・・・


父が

「屋根に上ったら、この穴に落ちるから、あぶない。手すりがない・・」

と心配していた。

(確かに・・危ない・・・父とか僕は屋根の作業を自分でやるのでよくわかる・・この美術館を作った大工さん・・ご苦労様・・・何年か経って、屋根の補修工事をする人、気をつけてくださいね。)