現代美術というは、普通の人にとっては
「わからん!」
と思うし、僕も正直言って、わからん。
最近、思っていること・・・
「とっぴょうしもない」
というレベルで見るといいかも・・!?
さて地中美術館はどれだけ”とっぴょうしもない”んだろうか・・・楽しみだ。
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作品その1・・建物そのもの 作・安藤忠雄
入り口から中に入ると、そこはなぜかおみやげ物売り場。
(ちょっと、とっぴょうしもないな。でも、まず、作品見たいんですけど・・・もしかして、入ってすぐおみやげ物というのも、現代アートか?)
順路表示はなく、自由に歩きまわれる・・というのも、この美術館のとっぴょうしもなさだ。
それはいんだけど、まずはどこから入っていくのかわからない。
何とか方向がわかり、内部へ進む。

ここは、コンクリートの打ちっぱなし。
エジプトのピラミッドの奥へ入っていくのはこんな感じかも。
通路(一部だけだけど)でのとっぴょうしのなさは・・・
”垂直であるべきの壁と天井が傾いている”というところだ。
平衡感覚がちょっとおかしくなるので、おもしろい。
側面にスリットの窓が開いていてい、唯一そこから外が眺められるのもおもしろい。
コンクリートの打ちっぱなしは、ありふれているし、個人的に好き嫌いからいうと・・
きらい。
コンクリートの冷たさが湿度の多い日本には合わない。
人間を拒絶する素材だと思う。
建物としては木とか漆喰が好き。
美術館にコンクリート打ちっぱなしは多かったけれど・・・もう、古いと思う。
だから、とっぴょうしもなさからいえば、ここは平凡な建物。
コンクリーとスリットが大好きな安藤忠雄らしい作品だ。
しかし、他の作品(建物)に比べて、ここは地中であるため自然光の利用率が極端に低い。
コンクリートの圧迫感と自然光のバランスがとれていないため、彼の作品の中では、特に重苦しく閉塞感のある建物になっていると思う。
また、バリアフリーに逆行する、というところも安藤忠雄らしい。
しかし、特にお年寄りには冷たい美術館だ。
通路は坂が多く、傾いているところもあるので、めまいを起こしやすい老人は、避けた方がいい。
コンクリートなので冷たく、閉塞感がある。
地中なので、土の圧力とコンクリートの圧力を感じる。
重い・・・重い・・・狭い・・・暗い・・・空気が悪い・・私はどこにいるのかわからない・・・
順路表示がないので、迷路のような内部で迷うので、よけいに閉じ込められた・・という感じが強い。
入ったとたん、
「早く外にでたい!」
という親の心の叫びが聞こえてくるようだ。