「十五年めのおくりもの」
柴山一郎・作 村田収・絵
金の星社発行の小学校中学年からの児童書。
太平洋戦争のさなか、栄太の友人・賢治は、おもい病気にかかります。
栄太は、病気がうつることもおそれずに、みまいをつづけました。
けれども、終戦をむかえることなく、賢治はなくなります。
それから十五年後、結婚し、子どもも生まれた栄太のところに
一冊の絵本がとどけられました。
それは、なくなった賢治からのものでした・・・。
この話は、半分ドキュメントなので、絵もリアルに描いています。
長崎の原爆をイメージした激しい色がそのまま表れるように、
不透明水彩のグワッシュで描きました。
戦争中の写真資料を用いて挿し絵を描いたので、
戦争の悲惨さ愚かさを改めて感じさせてくれた仕事でした。