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水彩画インフォメーション

風景画の描き方(基礎1-1)

シンプルな構図の風景を描きながら、基礎を練習してみましょう。モチーフは、広々とした北海道の一本道です。

完成した絵

これが完成した絵です。シンプルな絵で、塗るところは空と草原と道と森だけ・・・

水彩画の練習風景

■ 空と雲の描き方 

 最初に、Wet-in-wetのデモンストレーションも兼ねて、空の描き方の基本を練習してみましょう。動画は上の絵とは違う日に描きましたので、筆の動かし方などの参考にしてください。

★動画の説明・・参考までに

(1)紙はブロックタイプを使用します。

2)水をたっぷり含ませた大き目の筆で、空の部分を塗る。ところどころ濡らさずにおきます。(雲のイメージになります)

3)試しに、セルリアンブルー、ウルトラマリンブルー、パーマネントローズ(ホルベイン)(パーマネントローズは廃色になりました。代わりにキナクリドンレッドをお使い下さい。)を混ぜた色を、大まかに塗っていく。白い雲の部分は、残すようにする。(Wet in Wet

 

 ■ 水彩用紙

では、本番です。

ワトソンのブロック SMサイズを使ってみますが、これ以外でももちろん大丈夫です。上の動画ではラングトンを使用しています。

このサイズはSMサイズ、B5サイズくらいなので、小さくて練習には丁度いいと思います。

この紙のテストは、水彩画用紙「テスト1」のページなどをご覧下さい。もちろんアルシュなど、他の紙でもかまいません。

水彩画用紙 ブロックタイプ

■ 鉛筆下描き

4Bなどの濃いめの鉛筆で、下描きします。

真ん中に一本道が走っている北海道の風景がモチーフです。

この段階では、アタリくらいの感じで、ラフに描いてください。

 

まずは空

いつものようにWet-in-wetで空を塗ります。

空の部分を、きれいな水を付けた筆で優しく塗ります。

 

■ 絵の具で空の色を作る

ホルベイン水彩絵具を使用しました。

セルリアンブルーにパーマネントローズ(キナクリドンレッド)を少し混ぜました。

それに、ウルトラマリンライトも少し足しました。

完全に混ぜきらずに、軽く混ぜます。

軽く3色混ぜたことにより、塗った時に色の変化がおこります。

例えば、ある場所はウルトラマリンが濃く出て青くなったり、ある場所はパーナネントローズ(キナクリドンレッド)が濃く出て赤っぽい色になったり・・・

■ 空の色を塗る

まだ水で濡れているうちに、青空の部分と、雲の陰の部分に絵の具をおとしましょう。

白い(明るい)部分は塗らないようにします。

でも、それほどきちんと区別しなくてもいいです。

どうせ、にじみますので・・・そこがいいところ。

自然のにじみが、やわらかい雲を作ってくれます。

実際の雲と違っていいのです。

大体の感じで・・・

3色の絵の具を軽く混ぜて使ったので、写真で分かるといいのですが、雲の場所によって、自然な色変化が起こっています。

 

 

さてできました!

後で、また手を加えますが、この段階ではこれでOK!

あまり描きこみ過ぎると逆効果

自然のにじみを大切に残しておきましょう。

雲・・・どうでしたか?・・とっても簡単ですね!

次回は手前の草原を描きます。