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水彩画インフォメーション

水彩画の描き方を基礎からご説明しています。基礎的な水彩画のテクニックの他に、オリジナルな描き方・水彩画のQ&A・・etc。 動画の説明も、どんどん追加中!

■美○年鑑の実態-1 

画廊などでときどき、「美○年鑑」という電話帳のようなものが置いてあるのだけど、
その存在を知っている人は、すでにちょっと美術通だといえる。

まあ、このページを見ているという事実は、すでに美術通だけど・・



この「美○年鑑」、知らない人のために説明しよう!
中には、作家の名前が書いてあって、作品が一号○万円〜と、書いてある。
とっても親切なものだ。
何冊か似たようなものがあるので、ここでの「美術○年鑑」というのは、あくまでも仮名だ。

だいたい、どれも似た構成になっていて、ページの一番下に書いてあるのが、一番安い作家。
一番上は高い。

これを見れば、作家のランキングが一目でわかる。
まあ、簡単に言えばオリコンランキング、または、
大学偏差値ランキングの画家版のような、もの・・・(のように見える)

「わあ〜、画家になったら、この年鑑の一番上の方に載るようになりたいわ・・・」
と、思う若い画家の卵もいるかもしれない。


「この作品を描いた画家は、一号○万円かあ・・・すごいなあ。
そのわりに、この絵は安いじゃないか。特価だ!買いだ!しめしめ・・」
と、画廊で絵を買おうと思っている人は思うかもしれない。



一方、この間、初めて田舎でやっていた作家の個展で、
絵を気に入って買ってしまったBさんは、この年鑑を見て驚いた。

「あら、いやだわ。私の買ったあの絵の作家さん。
年鑑に名前載ってないじゃないの・・・!まあ、きっと、もぐりの作家ね。がっかりだわ。」

Bさんは、それまで気に入ったと思っていた絵も、すっかり価値の無いものに思えてきた。

なんとも便利な美○年鑑だけど、さて、その実態は?