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水彩画インフォメーション

絵を描くのがいやになったら読むページ。
最初は絵が楽しくて、描くことが苦痛になるなんて全く想像しなくても、
いつの間にか、絵を描くことがおもしろくなくなってきたら・・・


スランプ・・・絵を描くのがいやになったら読むページ

いつの間にか、絵を描くことがおもしろくなくなってきた。
そんなことって、おそらく99%の人が遭遇すると思う。

人間は、もともと生き続けるために、目の前の事実を第一に解決するようにできている。
目の前に自分を食おうという敵が現れたら、本など読んでいる場合ではない。
とにかく目先、自分の命を救わなくてはならない。
そうやって動物はみんな生きている。

だから、長い間一つのことをコツコツと続けるのは、本来、動物的なことではない。
途中でやめたくなることこそ「人間的」であり、「自然な」ことなのだ。
つまり、また続かない・・・と、嘆く必要は全くない・・

・・・というのが、まずこのページのメインの考え方だ。

それでも、何とかしたい・・・

だいたい、いやになる時は自分の進歩があまり見えない時だと思う。

習い事は何でもそうだけれど、
最初は技術的につたないので、どんどん目に見えて進歩する。
ところが少し技術が身に付いてくると、進歩も遅くなるので、そこでつまらなくなってしまう。

つまり、絵を描くのが飽きてきた、ということはだいぶ上手になってきた、という証拠だと思う。
でも、つまらないものはつまらない・・・じゃあ、どうしたらいんだろう。

1)美しいものに出会う

絵が描けない時は、自分の心(頭)が非創造的で、鈍感になっている場合が多い。
お勤めをしている人が、仕事に頭を使っている時はやっぱり絵が描けない。
心が絵に共感しない時だ。
心の琴線が、どこかに絡まっていて、ちょっとやそっとでは震えない状態、といってもいいだろう。
本当は、そんな時にこそ絵を描くなどして、絡まるクモの巣のようなものを取り払いたいものだけれど・・
映画とか音楽とか、とにかく美しいものに出会うと、自分の心も共鳴しだす。

2)新しいテクニックを試す

水彩画の新しいテクニックで、おもしろい!と思ったものを発見すると、また描きたくなる場合が多い。
天性の素質で描く人は別だけれども、ほとんどの人は外から少しずつ学んでいって上達するものだ。
芸術は、なんとなく素質とか、内面に生まれつき持っている何かによって創り出されるというイメージがあるけれども、
絵を長く続けている人は、いろいろと勉強しているものだ。
才能だけに頼っている人は、途中でやめてしまう場合が多い。

3)旅行をする

やはり美しい風景に出会うと、絵を描きたくなる。
もともと、絵が好きで始めたのだから、絵が描けなくなる理由は、ある意味ネタが無くなった場合が多い。
長距離旅行でなくても、2,3駅先にある公園でも、何でもいいのだけれどネタ探しにでかけよう。
スケッチブックでも、デジカメでもどんどん駆使して、
楽しい、おもしろい、美しい!と思ったものを拾ってこよう。

4) 途中でやめて次の日に持ち越す

途中でやめにして、絵の具などを出しっぱなしの状態で一日の作業を終わる。
途中なので、次の日は取り掛かるテーマとうか、取り掛かる場所がはっきりしている。
しかも、道具もだしっぱなしなので、カンタンに取り掛かれる。
これをだらだらと、毎日続ける・・・

5)新しい道具を買う

水彩画の道具は、安価なものが多いので、新しいスケッチブックとか筆とか絵の具とか
どんどん試してみる。
私は絵の具をいろいろ試すことが多い。
新鮮な気持ちで、絵に取り掛かれる。

6)ちょっと大変かもしれないけど、展覧会に出品する・・・最もお勧め!

一番のお勧めは個展だ。
個展なんてたいそうなもの!という時代ではない。
借りるスペースはたくさんある。
無料のところだっていっぱいある。

この場合、絵が数多くできたら個展をしよう・・・と思ったらダメ。
個展の期日を決めると、いやでも絵の数は増える。
グループ展もいいけれど、
個展の方が、好き勝手ができて楽しいと思う。
でもどうしても数が描けない場合は、
10点でもいいから小さなコーナーとか、 自宅の個展とかでもいいと思う。
自宅個展は、お客さんも楽しい。

      

水彩画は年をとっても、ずっとずっと続けることができるすばらしい世界だ。
せっかく描き始めたのだから、あるレベルまで到達して、
人生を豊かに送る一助にしてほしい。

あなたが70歳、80歳、90歳、100歳になっても
水彩画で、自分だけのオリジナルな世界を創り出すことができれば、
それだけで、相当すばらしい老後だ。

自分だけのオリジナルな世界を創り出すという能力は、なかなか世の中に多くは存在しない。
いくら会社でえらくなっても、学歴が高くても、勲章をもらっても、
組織から離れてしまえば、全く意味がない。

組織も、年齢も、性別も全く関係なしに、
オリジナルなあなただけの世界を創って楽しもう。