古い墨

倉敷の三人展のために、

思い切って

古い墨で絵を描いた。

母から譲り受けたもの。

 

とても高価で、

普段は使えない。

 

青墨。

この青墨は、初めて使う。

墨は古い方が高価。

 

紙も古い特別な画仙紙。

 

最近、百円ショップなどで購入した

安いものを使うことも多いけれど、

昔からの高価な墨を使うのは、

とても気持ちが良い。

 

この墨を練り作り上げた職人、

紙をすいた職人、

その延長線上で

自分が作品を作っていることが

とても誇らしい気分だ。

 

墨は独特の青い滲みを作り出してくれた。

鳥、

山、

木、

どれも自分の以上に美しく仕上がった。

 

新しいだけがすばらしいというわけではない。

古いものの方が

ずっとすばらしいこともたくさんある。

 

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このページは、osamuが2011年2月24日 22:34に書いたブログ記事です。

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